とにかく
ＧＩＳに関する世界的定番・教科書兼事典であることは間違いない。
あらゆる話題はここからはじまっている。
いまでも細かい点は役に立ちます。
２はどうなるのでしょうか。

　ＧＩＳ（地理情報システム）の原理をじっくり学ぶ上で、もっとも参考になる本である。この本に掲載されている論文は、他の文献からも引用回数が多く、このことは、この本の評価の高さを示している。特に、地名や注記の配置のアルゴリズムの説明は、この本のレビュー論文が非常に参考になり、日本語では他に例がない。

　惜しむらくは、まず、索引がないことと、原著が10年前のものであるので、インターネットを利用したWebGISなど最新技術が含まれていないことである。

　前者は、翻訳が予定されている2巻目に付けられると思うが、他の例にみられるように、1巻目が訳出された際に付けて、いただいた方がよかったと思う。

　後者は、既に1999年に第2版がでているので、これが訳されるのを期待したい。