モカン・タンドン博士との出逢いがなければ・・・
★★★★★
最近『完訳・ファーブル昆虫記』が好調なProfessor奥本大三郎先生訳の、小学校高学年以上向け・ファーブル昆虫記の決定版。
完訳版ではないものの、要点を解りやすくまとめた内容は、大人にも十分満足できる内容です。
6巻は、コルシカ島でProfessorモカン・タンドン博士と出逢い、生涯ただ一度の博物学の授業(縫い針とぶどうの枝で作ったメスを使った、カタツムリの解剖)を受け、ファーブル先生が博物学者になる決心をした件(くだり)や、とても不思議な昆虫・ツチハシミョウの大冒険などが書かれています。
『庭の殺し屋、キンイロオサムシ』の章では、マツノギョウレツケムシの大虐殺が、生き生きと描かれています。
虫が苦手な方が想像されてしまった場合は、食欲が減退するかもしれませんが・・・。
文庫版も出ていますが、挿絵も多く解り易いので、子供向けにはこちらをお勧めします。
虫が苦手な方や、もちろん虫が好きな方にも、大いに推薦させて頂きます。