冒頭から凄いキング・カーティスの傑作ライヴ盤!
ギターにコーネル・デュプリー、ベースにチャック・レイニー、ドラムにレイ・ルーカスという顔ぶれだけでもゾクゾクする。R&Bサックス奏者キング・カーティスが1966年に発表した当時のニューヨークの名門「スモールズ・パラダイス」でのライヴ・アルバム。
冒頭の「タフ・トーク」からファンキーでグルーヴィーなサウンドに乗ってキング・カーティスの豪快なブロウが唸る。5年後の1971年に名ライヴ盤と称される『ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト』をリリースしているキング・カーティスだが、このライヴ盤も最高。
ボブ・ディランの「風に吹かれて」や「いそしぎ」のアレンジも鳥肌もの。たまにはジャズ・サックスと一味違う豪快なブロウもいい。(加瀬正之)