「なるほど!」で理解する jQueryのカルーセルを解説する本
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本書は、基礎的なHTML、CSS、JavaScriptの文法を理解したWebデザイナーが、より細かくCSS、jQueryの文法を理解した上で確実にWebサイトにjQueryのサンプルプログラムをカスタマイズして使用できるように、カルーセルパネル(以下:カルーセル)のプログラムを通して、1行ずつ吟味していく構成になっています。電子書籍は紙の本と違い、ページ数を制限する必要はないので、筆者が作成していった手順通りに読み進めることができます。また、紙の本とは違いデバッグ作業の工程も記述しています。
カルーセルは筆者の講座においても、最も質問の多いWebサイトのパーツです。カルーセルで使われるHTML、CSS、jQueryには、Webデザインの上達につながるポイントが数多く含まれています。基本的な文法がまだできていない人は、本書は難しいかもしれません。ここで紹介しきれない文法に関しては別書を参考にしてください。
最近のWEBサイトデザインの現状はApple社のiPhoneの影響によりAdobe社Flash Player、Microsoft社SilverlightなどのWebブラウザのプラグインを使用する機会は減少してきています。筆者としては、Webサイトの目的に最適な選択をすればいいので、必ずしもFlash Playerを採用しないほうがよいとは思いませんが、それでもクライアントの要望でプラグインを使うことなく、リッチなWebアプリケーションを作りたいという要望は増えてきています。
しかしながらプログラムを苦手とするWebデザイナーは多くJavaScriptを直接記述するには敷居が高いようです。そこで豊富なサンプルプログラムを持つjQueryがよく利用されています。jQueryは動きのあるWebサイトデザインを容易にしました。平易構文で派手な動きをFlash Playrを使うことなく可能にしました。しかしながら、jQueryのサンプルプログラムを取り付けるだけに終わり、思い通りのWebサイトデザインにサンプルプログラムを適用するためには、ある程度のjQueryの文法を理解していなければカスタマイズすることができませんし、クライアントの要望に応えられないかもしれません。
jQueryの文法は、一般的なプログラム言語とはことなり、デザイナーが慣れ親しんだCSSのセレクター中心の考え方に、JavaScriptの文法を置き換えたものです。CSSが、目標の要素をセレクターで指定し、プロパティを当てはめることでデザインする事ができるようになっていますが、jQueryはその考え方に従い、セレクターで指定した要素に動きを加える事ができるような仕組みになっています。少しの学習である程度カスタマイズできるようになればWebサイトデザインの可能性も広がっていくはずです。