グレートマスター。ミカエルマテッスィ、
★★★★★
うまいですね。ミカエルは。ディーズニーのアニメーターだったみたいだけど。ディーズニーのアニメでいえばケン、フルトグレン
あの動物画家もたしか出身はそうだった。みんなうまい。この本はアニメーターのために描いてあるようだけど奥が深い。そもそもアメリカの作家は
原点をたどれば、ヨーロッパ文化、ヨーロッパ画家の血脈だ。ミケランジェロ、ルーベンスの流れ。そして石の文化。日本といえば木の文化、
デッサンというか、奥行きというか、空間感が木から紙、木彫、の世界。異質ともいえる。薄弱で弱い。ミカエルのドゥローイングはそうした
文化、の伝承者、卓越した才能が見事に表現されている。人体をデフォルメしても骨格と筋肉、その伸転と収縮は外さない。日本の画家は、とくに
浮世絵師、杉山寧までの日本画家のデッサンの優秀さとは別の域だ。とにかく買って損はないです。レビューの中身も数葉は覗けるし。かれのデッサン力は
ドーミエなみだ。