キャッチャーの役割
★★★★★
チームの司令塔としての役割を担い「第2の監督」とも称される
キャッチャーというポジション。
投手の投球を受ける以外に、野手へ守備隊形や送球先の指示、
守備時には盗塁の阻止や走者への牽制、バント処理や無走者時の
一塁ベースカバーなど、他の野手とは違った特殊な技術が要求される
キャッチャー。
この巻では上記の役割の他に投手をいかにして制御するかという内容が
描かれています。
準々決勝にて、8回から登板したエースの日高はストレートに強い
武体大打線に対してキャッチャー八潮のチェンジアップのサインを
無視し、速球の力でねじふせようとする。
最後はバックの守備に助けられる形でかろうじて勝利を収めるが、
試合後、鳩ヶ谷はキャッチャー八潮のリードにも問題があると指摘。
もう一つの準々決勝、春の大会で彩学に勝っている優明館の試合でも
似たような展開が。
決め球のシンカーにこだわった優明館のエース白岡のわがままを
キャッチャー和光が許容してしまったがために試合を決められる
痛打を喫してしまい、優明館が敗れるという番狂わせが起こる。
「馬は乗せられるんじゃねえ。乗ってやるんだ。」
時にキャッチャーはピッチャーを押さえつけてでも、要求通りの
球種を放らせる必要がある、ということでしょうか。