残念ながら、求めていたものではなかったです。
★★☆☆☆
『人物文庫』というくらいなので、
政治家としてだけではなく、
一人の人間として描かれているような印象を持ちますが、
全くそういった感じの内容ではありません。
ロッキード事件や、
首班指名投票に関する話題などを、
関係者の証言などを基に検証していたり、
「竹下登の研究」
「三木武夫の研究」といった、
田中角栄さんと深い関係のある人物について
掘り下げながら書かれています。
周辺のインタビューなどの情報が中心となっているため、
田中角栄という人物について何も伝わってきません。
「政治の天才」とタイトルに書かれていますが、
その天才っぷりすら全く伝わってこないというのは問題ですね。
「田中角栄さんが生きた時代」の政治に興味がある人は
読んでみるのも良いかもしれませんが、
人物自体に興味がある方は読む必要はないと思います。
個人的な評価としては、
星2つといったところです。