あくまでファン向けな本かと・・・
★★☆☆☆
誰もが知る、アメリカの誇るトップブランド
ラルフローレンの巨大写真集です。
インテリア等、総合ファブリックメーカーでもあるラルフローレンブランドならではの
幅広い仕事振りが垣間みれる写真集ではありますが、
見せ方としてはファッション愛好家向けというより、ラルフ愛好家向けに特化した感が否めない。
もう少し、作品をフラットな視野で鑑賞させて欲しかったというところ。
内容的には過去の広告写真の総集と、創始者一族の伝記的要素、関係した著名人の紹介etcとなっています。
例えば、最近のLANVINやDIORの回顧本のような服装資料集的価値を求めるならあまりお薦め出来ません。
かといってDOLCE&GABBANAの豪華本のように、アート写真集として特化した作りでもないので
ファッション写真集としての購入もそれほどお薦めは出来ません。
あくまで、「ラルフローレン」のブランドイメージやデザイナーの人物像を求めた場合、
初めて価値が出る本な気がします。(言わば、文字通りのブランド本ですね・・・)
コレクション自体は素晴らしい物が多いだけに、この本でももう少し「作品を見せる」事に徹して欲しかった。
アメリカンモードのイメージを求めるなら"一見の価値"はありますが、
同ブランドのファンでは無い方の”購入”となると微妙です。。。