自己防衛(護身)と患者保護という難しい課題
★★★☆☆
病院での暴力防止の大きな問題点は、自己防衛にとどまらず、患者を安全に保護しなければならないところにある。自分を守ることのみに執着すれば一般的な護身術の習得でよいが、患者である相手をも安全に保護するということは現場の医療スタッフにとって非常に悩ましく、それを可能とする護身法の指導書は少ないと言える。著書は、精神看護の視点で学習を容易にする内容となっているがDVDを見て感じる事、不安になる事は臨床で果たして通用するのか?ということである。ただ、この種の教材は非常に少なく、医療関係者にとって意義ある教材である事は間違いない。