バットマン、スーパーマンをはじめとするＤＣヒーローが登場する、エルスワールド（平行世界）紹介風の物語になります。

レッドフードとして復活した二代目ロビン・ジェイソン、五代目グリーンランタン・カイル、元ワンダーガール・ドナらが時空モニターのボブと共に初代アトムのレイ・パーマーを探してさまざまな異世界を旅する物語。
「もしもバットマン達が〜だったら･･･」という歴代エルスワールド作品を覗いてまわる旅なのですが、全体的に異世界の歴史はどこも暗め。

中でもバットマンが吸血鬼であり、初代ロビン・ディックがそれを追うバンパイアハンターであるという設定の物語は、結果ディックがバットマンの眷属にされてしまうという悲劇。
元ネタ「Batman-Vampire」の救いようのないラストを、少しでもハッピーエンドにしようとした「エルスワールド作品の、さらにもしも」というエピソード。
ジェイソンは悲しみますが、それが彼らの本来あるべき姿だというラストが印象的。

ヒーローの性別が逆転した世界で、可愛いスーパーウーマンやグリーンランタン・カイリー、お色気バットレディー等が登場する明るい物語で締めくくられるのが救いでしょうか。ワンダーウーマンが男性になったワンダーマンは、かなり衝撃的です（笑）
「この時空気に入っちゃったな」なんて能天気なジェイソンを見ていると、本編の彼の行方が気になるかもしれません。