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離婚について

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明治から昭和初期にかけて歌人、作家、思想家として活躍した与謝野晶子の評論。初出は「東京二六新聞」[1909(明治42)年]。のちに評論集「一隅より」[金尾文淵堂、1911(明治44)年]に収録された。当時話題になった陸軍軍医と東京音楽学校助教授との離婚を取り沙汰にし、離婚は必ずしも罪悪ではなく、合議の離婚ならば正当な処置だと述べる。人格形成を忘れて奇形な賢母良妻主義や夫唱婦和説を固守している以上、女史のような悲しむ離婚が続出すると断言する。