Excelの中級VBAをすっとばして、Accessでつくられたツールの改修を業務でせざるを得なくなり、手元におきたい辞書的なものを探していたが、これがExcelに比べてものすごく出版点数が少なく（約３分の1）、また次々に刊行されてもいないので探すのに苦労した。
いちおう秀和のDictionaryシリーズや、『ACCESS VBA [実践]プログラミングテクニック -応用できる基本の書き方』も候補に挙げ、書店で手に取ったり図書館で借りたりして吟味していたのだが、ピンポイント的にやりたいことがすぐ引けないし、レコード操作、抽出、検索等、基本事項と例があるのみでなんとなく使いづらさがあった。フォームがいくつも作られてある複雑なツールでも、案外VBAだけでなく関数を使用している場合が多いのも、この「テキストボックスに入力した日付」〜自動的に〜する、の操作のところでわかる。
他社はoffice2010が発売されるや、そのバージョンに対応した改訂版を出しているが、現場では現状まだまだ2007はおろか、2003を使用し続けている企業が圧倒的だと思う。先般のレビューでの指摘どおり、ACCESSのVBA自体、500もコード技があるわけでないので、ACCESS操作での裏技的基本事項も網羅している、と思っている。
願わくば、もう少しVBAコードでのテクニック的なことを追記してもらい、コードのフォントを変更してほしい（1とｌの区別がつかいないので明朝を希望：これは秀和の600大全でも同じ）。そのうえでより詳しいプログラミング手法の解説をつけて改訂版を出してくればいい。もう５年は経ってるし。

VBA500の技というタイトルなのに、一切コードが出てこないTIP、プロパティの変更やメニューからの操作、コントロールの配置のみなどのTIPが結構含まれている。VBAの技は中心だが、タイトルに反するTIPが多すぎるような気がする。ちゃんとTIPのナンバーがついていて疑問である。全体の内容が悪いとは言わないが、VBAのTIPを探そうとしているのにそうでない内容が堂々と載っていて目的に反するため、評価を下げざるを得ません。プラス点は大いにあるが、目的に反したことを減点した評価をつけさせていただきました。技が500ないってことでもありますし。

ACCEESSユーザーが知りたい事がたくさん載っています。
手前ミソになるかもしれませんが
作者の一人にお世話になっていました。

実際自分でいろいろやってると、つまづくところ多いですが
そんなところをやさしく教えてくれるそんな本だと思います。
実務の中で「どーしょー」なんて困ったときの事例なので
１冊持っておきたい本です。
技の本であれば、いろいろ出版されているので併せて
持っておきたいです。