製作スタッフよ、しっかりせい!
★★★☆☆
この作品の素晴らしさについては、評論家やファンの人達によって語り尽くされているので、ここで改めて書くつもりはない。ここで言いたいことは、この作品をDVD化するにあたって、製作スタッフは、果たして厳しいチェックをしたのであろうかということだ。とにかく字幕が、デタラメだ。リーが弟子の老に稽古をつけるシーンで、重要な問答が出て来るが、セリフの意味が、正反対になっている。あれでは、ブルースが本当に伝えたかった中国哲学の神髄が伝わらないではないか?ロバートウォールとの対決では、「板は、打ち返さない」が正しいのに「決着を付けよう」という字幕になっている。前者なら、哲学的な意味があるけど、後者は、突飛な意訳であり、完全にデタラメだ。今思い出しても腹立たしくて仕方ない。この二つの重大なミスによって、この作品の価値は、著しく下がった。天国にいるブルースリーも、草場の陰で泣いているに違いない。とても残念だ。翻訳者を代えて、再度DVD化されることを切望する。