「Rosa sat, so Martin could walk. Martin walked, so Obama could run.」の裏側
★★★★☆
正義感をもって強い信念を貫いた人たちについて、著者なりの誠実な言葉で綴られています。60年代から80年代というそれぞれの時代に、アメリカの常識がどんなもので、政治家やスターではない一般庶民が何を感じてどんな行動を起こしてきたか、この本を読むことで理解を深めることができました。
アメリカの歴史の中で、オバマ大統領の誕生がどれほど意味を持つことなのか、あらためて深く考えさせられました。
人種差別(特に黒人差別)に対する社会的な運動がメインに書かれていますが、格差社会と言われたり、政治不信の空気だけが広がる日本の社会と比較しながら読んでしまいました。教科書や新聞からではわからないアメリカについて、非常に読みやすく、熱く語られています。