表紙からはわかりづらいですがすごーく絵が可愛く、巧いです。裏表紙のラフっぽいイラストを見てもわかりますがとても描き慣れた巧さです。内容は年上男性と高校生2割、残り同級生同士という感じ。総じて言えるのは受の子が小動物系で「ほうっとけない可愛さ」だということ。そばかす顔だったりくせっ毛だったり容姿も魅力的。本当に耳・尻尾が生えちゃう話もあるんですけどそれが定番の猫ではなく羊というのもおもしろかった。台詞はこびや「恋してます」的な雰囲気がすごくうまいし、男の子同士なのになんだか乙女チック思考(特に同級生もの)で見てるこっちが胸キュンになります。
描写はけっこう「はっきり」描いてます(※ので苦手な方は注意)。私も決して得意ではないんですが、この作者の絵だとそれを含めて魅力だと思えるから不思議。キスシーンには色気があり攻役の「すごい好き」感が伝わってきます。もう全体的にこの本は可愛い、それ以外の一番合う表現が思いつかない。これからは“作家買い”をしてしまいそうなくらい気に入りました。