ホブズボームの最新エッセイ集
★★★★☆
本書は、本人が序文でいわく、彼の前著の『極端な時代』や『ネイションと
ナショナリズム』などを補完するようなエッセイを集めたものです。
内容目次仮訳
第1章「20世紀の戦争と平和」
第2章「21世紀初頭の戦争と平和、ヘゲモニー」
第3章「なぜアメリカのヘゲモニーはイギリスの帝国と異なるのか」
第4章「帝国の終わりについて」
第5章「新世紀のネイションとナショナリズム」
第6章「デモクラシーの見通し」
第7章「拡大するデモクラシー」
第8章「テロ」
第9章「暴力の時代における公共秩序」
第10章「帝国はより広く、なおも広く拡大する」
第1章〜4章は、別書『On Empire』に収録のものと共通し、レクチャーや
講演がベースとなっています。第6、8、9もまた同じく、レクチャーや
講演の原稿がベースとなっています。その他、第5章は、ドイツ語版の
『ネイションとナショナリズム新版』の序文を改稿したもの、第7章は
2004年に『フォーリン・ポリシー』に寄稿したもの、第10章は2003年に
『ル・モンド・ディプロマティーク』に発表したもの、とのことです。