Filmore East April 1971
価格: ¥5,315
この4枚組セットは、1971年4月、グレイトフル・デッドがニューヨークのフィルモア・イーストで5夜にわたって開いたコンサートの最終公演をドキュメントするものだ。ライヴ・アルバム『Grateful Dead』と同時期の録音とあって、もっとも力の入ったバンドの姿を伝えている(セカンド・ドラマーのミッキー・ハートが不在だが、その分ピッグペンのキーボードが大活躍する)。ここで際立っているのは、ひたむきで情熱的でありながらどこか遊び心を感じさせる演奏が、レパートリーを強力で変化に富んだものにしている点だ。また、新たなオリジナル曲に加え、「Next Time You See Me」、「Ain't It Crazy」、「I'm a King Bee」、「Turn on Your Love Light」、「It Hurts Me Too」、「Hard to Handle」、「In the Midnight Hour」など、ピッグペンがこよなく愛する雄叫び系ブルースを聴くことができる。さらに、「Second That Emotion」、「Ripple」、「Sing Me Back Home」、「Alligator」といった、あまり演奏されることがなかった曲が確認できる点も注目だ。結論として、デッドのもっとも伝説的なステージのひとつであると同時に、極上のデッド・ミュージックをたっぷりと味わえる、価値ある祝祭の記録といえるだろう。(Marc Greilsamer, Amazon.com)