めっぽう腕の立つ浪人と、その幼馴染の寺侍、公事宿の女将にして若後家の3人を中心とした物語ですが、いわゆる微妙な三角関係でもあります。主人公の浪人には忘れられない元許婚もあるし、女将にもワケありですが、シリーズが進んでいくと3人の関係も微妙に変化していくところが面白いところ。ぜひこの一作目から順に読むことがお勧めです。
縁切りが主題なので色っぽい事件が多いですが、謎解き色はやや薄め。バックには大物がついているから最後には陰始末も可能で、ちょっと安易な結末のものもあって★ひとつ減点かな。