あんどーなつの出生の秘密が既に読み手にわかってしまった今、今後のこの漫画の
盛り上がりどころは、いつ奈津がおじいさん、おばあさんが自分の身近にいる人だと
わかるのか、奈津の恋愛という展開があるのか。この2点くらいしか読むべきところが
ありません。

このところ和菓子については奈津が失敗する展開がなく、上手くいきすぎているし、
獅子屋との対決についても一橋流の家元が必ず登場して孫としての奈津を助ける展開
ばかりで、面白みがあまりない。
それと初期には見られた獅子屋や獅子屋の娘の奈津への嫌がらせもだいぶマイルドになって
きており、7巻での獅子屋の船上パーティーに対抗した屋形船の会もあっさり話が終了して
獅子屋の娘の悔しがりがあまり描かれていなかったりと嫌がらせに対する奈津の頑張りを
あまり感じ取る事ができない。
奈津と実のおじいさん、おばあさんとのやりとりと奈津の頑張りが周囲を助けるという展開
ばかりでは面白みがない。
今後はもう一捻りのストーリーを希望します。