2012年はぐうたらで気まぐれな「日曜天文家」にとって画期的な年でした。
　自動追尾機能付きの天体望遠鏡が３万円で発売され、コンパクトデジタルカメラも性能が一気に飛躍。そのおかげで、惑星や星雲などの天体撮影が、誰でも気軽にできるようになりました。

　都市部にあるマンションでも天体写真が撮れた感動を伝えたくて書いたこの本は、未経験者の皆さんにもご理解いただけるよう、できるだけ平易な言葉で書きました。「フラッシュは焚かない」など普通の天文書ではあり得ない記述もあるぐらいです。お酒でも飲みながら気楽に読んで頂ければ嬉しいです。

　スカイエクスプローラーという望遠鏡とサイバーショットというコンデジを使い、月面や惑星、星雲を撮る際のちょっとしたコツを紹介するとともに、年末にやって来る「アイソン彗星」など、2013年の主な天文現象をチェックします。

＊テキスト：13179文字　写真：6点　動画リンク：3件

【目次】

はじめに
・身近になった天体観測＆撮影
・画期的だった2012年

天体観測開始
・用意したアイテム
・観測場所
・月でお手並み拝見

撮影のコツ
・月で練習
・動画撮影
・やはり惑星も観たい
・木星撮影は動画がオススメ
・星雲撮影に挑戦

２０１３年、何を撮る？
・昼間でも見える彗星がやって来る！？
・月別オススメ天体ガイド

おわりに