『ヘリコプター工学入門』といえる本
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日本は無人ヘリコプターの技術が進んでいて、2000年、有珠山火口付近の観測に農薬散布用無人ヘリコプタに自律飛行システムを組み込んだ無人ヘリコプターが適用されています。レビュー者は無人ヘリコプターからヘリコプターに興味を持ち、本書を入手しました。(無人ヘリコプターについては本書は触れていないため、参考として)
本書の構成は、レビュー者が持っている自動車工学概論の本を彷彿とさせるもので、数式こそ、本書の性格から最小限となっていますが、『ヘリコプター工学入門』といってもよい内容で、歴史、空気力学、メカニズムなどわかりやすく解説されています。
なお、ヘリコプターの空気力学、飛行力学、機体構造の設計などの詳しい内容は、日本航空宇宙学会編『航空宇宙工学便覧』が参考となります。