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制服概論 (文春文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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電波男も納得?! ★★★★☆
『電波男』の本田氏はこの人のコトを目の敵にしているようですが、どうやらこの方も同じあなのムジナのようです(笑)(なんて言ったら酒井氏は怒り狂うかもしれませんが(笑))
というのも、この「制服概論」は、制服萌えの、制服萌えによる、制服萌えのための本だから。(萌えという表記はありませんが)
とにかくこれは著者が、「仕事という大義名分を使って、制服に萌えくるいたいっっ!」って本です。
決して、日本人にとっての制服とは…。みたいな真面目な内容の本ではありません。
ひたすら、著者の制服への萌えが語られます。
例えば
「制服萌えが高じて、コスプレ体験。(著者の高校には制服がなかったそうで。)」
「この制服の方にはこの着こなしをしてほしいっ!という主張。」
「制服スポット突撃ルポ」など。
もはや、オタクの飲み会とあんまり変わらん内容。
故に彼女と同じ萌えの感性をもち合わせてない方には、???な本です。彼女と萌え感性を同じくする人(女性)にとっては、共感の嵐でしょう。多分。
この本をよんで
著者と一緒に制服に萌え狂うもよし。
新たな萌えに目覚めるもよし。
「負け犬」であれだけオタクをバカにしていた著者の意外とオタクな面をみて溜飲(?)をさげるもよし。(笑)
男性を値踏みするような上から目線の文章は相も変わらずですが、いろんな楽しみかたができそうなので評価は高めにしておきました。

あ、でも宝塚音楽学校や防衛大学など普段お近づきになれない世界の方々の日常が覗けるのはよかった。
(あくまで「制服」を切り口にした著者目線のルポですが。)
「なんて主観的な人なんだろう」と思った ★★☆☆☆
「古典的な女学生の制服が好き」だの「板前のネクタイが許せない」だの、冷静に制服について分析していると言いつつ、主観全開で趣味の発表になっている点が、素人の制服マニアの方のサイトと似ています。

制服のない立教女学院に小学校から通っていた著者が最初に「高校時代に制服に憧れて、アメリカンスクールの制服を友達とお揃いで伊勢丹で購入して着ていた。卒業と同時にお気に入りの後輩に譲った」と、制服愛を綴るあたりで、等身大キャラのクセにセレブ感丸出しでイラっときました。

制服への憧れはあってもコンプレックスを味わったことはないのでしょう。
会社員時代に1回だけ、事務OLの制服を試しに着せられて屈辱的だったという文章も、逆に「制服とは縁のないキャリアウーマンでした」という自慢みたいでイラっときました。

この本を読んで、この著者のことを嫌いになったので「負け犬の〜」が流行ったときに、嫌な気分でしたね…。

ただ読んだのは5年前ですが、それほど印象に残る本だったという事だし、山脇学園、防衛大学校など、現地に観察に行ってリアルな制服像が伝わってくる所は面白かったので、全否定はしない事にしましょう…。
枕草子? ★★★★☆
制服および制服を着ている人をこよなく愛する著者の思いのたけがぎっしりと詰まっています。
そのまま引用したくなる軽妙かつ示唆に富んだフレーズが飛び出してくるところが、解説の嶽本野ばらさんをして「平成の枕草子」といわせるのでしょう。
嗜好の表明+αで読ませる秀作 ★★★★☆
 タイトルから判断するとかたーい本を想像してしまいますが
捲ってみれば「著者の制服好きを社会科学的な考察を含めて
カミングアウトしたエッセー」なので肩肘張ることなく読めます。

 あくまでも著者の主観なのでそれ(制服の魅力は1)期間限定性のもの。
2)それを着ることによることで着用者の意志を束縛する。3)制服提供者
(学校や組織)に恭順させられた自分に酔う点など)が正解なのか
否かは不明です。

 しかし、制服そのものの魅力(デザインなど)ではなく、一歩進んで
個々人の心理や社会性といった点を踏まえて−且つエッセイという衣を
纏ってです−奥底に迫る筆力は流石です。

 そして何よりも「制服好き」という、ともすると奇妙な目で見られかねない
嗜好を健全な(笑)嗜好の一種として世の中に示した点を強く評価したいです。
制服好きもいろいろ・・・ ★★★★☆
なるほど、世に言う制服好きとは決して、その種のセーラー服好き系とか、「最近の女子高生の制服のミニスカートいいねえ」、なんていうオヤジ系など、そういう類の人たちだけではなかったのだ!(すみません、すごい偏見でした。)

 そういえば確かに制服とは、時には私的な自分を殺さねばならぬ凛々しい自衛官であったり、真夏の溶けそうな大都会で首を締めなくてはならんビジネスマンであったり、何かしらそこには、束縛される者の悲哀という色気が漂っているような気もする。そしてまた著者はそこにこそ制服の魅力を感じるらしい。よって、最近の女子高生のように、いやいや束縛されて身につける制服ではなく、自分たちの市場価値をよりアピールするように着ている場合には、あまり制服の魅力は感じられないらしい。。。などなど、制服を着たことのある人も、ない人も、一度そんな制服論をかるく楽しんでみてはどうでしょう?