薄めで重くないので電車に持ち込んで読みましたが、中身は濃い本でした。
キュレーターのE. Teviotdaleの解説はカトリック文化になじみのない人にもわかりやすく説明されています。特に図像学の解説が素晴らしく、一見雑多に見える旧約と新約の聖人たちの絵の配置にも工夫がされており、見る人が見ればある聖句が浮かび上がるように配慮されていると解き明かされ、感動を覚えました。
カリグラファーの読者には１２世紀の装飾を学ぶよい見本となるでしょう。
カラー写真は４０，白黒が２２ページですが、スタンハイムのミサ典書の写真はみなカラーです。参考資料として出ている他の絵の写真が白黒なだけです。