『相棒』ファンのツボをおさえた芸の細かさに、ただただ脱帽!!
★★★★★
にわか『相棒』(&米沢)ファンで、購入するのにちょっと迷ったものの……
買って正解でした! メインは米沢が1998年〜2000年にかけて書いた(という設定の)日記で、ドラマでいうと「プレシーズン1」の時期にあたるかと。「特命係」に出会っていなかった頃の米沢が、彼らと接触することで徐々にその印象を変えていく…その気持ちの変化をみるのも楽しいし、懐かしいアノ人、コノ人も登場するし、ただの日記かと思いきや、意外な(そして、『相棒』ファンならニヤリとせずにはいられない)素敵なオチが待っています。また、たまに(米沢が描いた、と思しき)落書きがあったり、付録として、日記の内容とリンクした写真(裏に手書きの文字が!)とラジオ番組のステッカー(URLにアクセスすると…!)がついてる。さらにさらに、オマケとして、米沢が書いた(という設定の)小説も読めるのですが、これがまた、米沢の妄想炸裂!?のハードボイルド作品で、じつに笑える! しかも、小説としてもよくできていて、ヘタなミステリーより、よっぽど面白い。
また、インターネット上で、この本と連動したミステリーゲーム(米沢に協力して、事件の真相を解き明かす、らしい)を楽しめる(しかも無料!)というので、さっそくアクセスしてみたら、「YONE」さんからメールが届くように(笑) ちょっとしたミニゲームをクリアしていくのだけど、こちらもなかなか楽しいです(まだ、全然進展してないけど…/苦笑)。
といった感じに、ファンサービスたっぷりの1冊。「たんなる日記本」としてではなく、多角的に楽しめる「エンターテインメント作品」と言えるのでは?