二重人格
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かつてのA面の混沌と実験性、かたや13曲目に始まる旧B面のメロウネスとのジキルとハイドのような対比性。
完成度では『Someting/Anything』に及ばないものの、分裂症的なトッドの二面性が率直に現れたアルバム。(15)のソウルメドレーの甘美さ、そしてラストの「Just One Victory」の感動!個人的にはトッドの最高傑作。
ぐちゃぐちゃで聴きにくいが、凄い!進みすぎ、濃すぎるアルバム。
★★★★★
初めて聴いた時、ひどく聴きにくいアルバムだなと感じた。ジャケもぐちゃぐちゃだが、中身はもっと混乱した印象を受けた。それで、例のソウル・メドレー(これはとても良い)の部分のみ、拾い聴きしていた。通して聴けるようになったのは、ずいぶん時間がたった後だ。70年代にまだビートルズが活動していたらきっと、こんな作品を作ったのではないか。せつなくなるような、歌メロ、ドラム、パーカッションのセンスは相変わらずエクセレント!
トッドのマジカル・ワールド全開!
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1973年の段階で、こんな音楽を作ってしまったなんて。同年のマルコス・ヴァーリ「プレヴィザォン・ド・テンポ」と双璧の、「ぶっ飛んだ」アルバム。
まさしく、夢のような世界へ誘ってくれる。
曲名だけ読んでも、ヘン過ぎて面白い。
マジカルで風変わりな作品群も素敵だが、個人的に一番気に入っているのは、実は「アイム・ソー・プラウド」からのソウル・メドレー。
これではじめて、デルフォニックスというグループを知りました(「ラ・ラは愛の言葉」はプリンスもカバーしているけど最高の名曲です!)
1枚物だが、全19曲、56分オーバー収録という内容。もう、才能が堰を切ってあふれ出て止まんない! って感じです。
そろそろ売上1位になってもらいましょうか?
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日本のアーティストがトッドの曲をレスペクトして録音すると不思議に人気が集まるのがこのアルバムです。だから「ミュージシャン受けするアルバムだ」とかの単純なオチじゃあないよ。カバーが秀逸なのが7と14かな。(どのアーティストがカバーしているかは自分で探して下さい)トッドの曲単位でのベスト50を選ぶとするならば、僕のベスト10に入るのが13。でもこのCDが僕にとって決定的だったのは15のクールジャークです。キャピタルズの唯一のヒット曲なんだけどね。なぜか映画「ホームアローン」でも意外な場面で登場する曲なんだけど、これをカバーしちゃって紹介してくれるのがトッドの凄いところですね。もっとも、ピーターパンのテーマをカバーするロッカーもそんなにいないですけど。それとラスカルズへのオマージュがそのまんま出ちゃった19。このあたりの曲は歌詞が難しくてね。トッドの歌詞はジャクソン・ブラウン級に分かりづらくて。日本のロックシーンに影響が大きかったのは9じゃないかな?なんか、あがた森魚さんかムーンライダースって感じしませんか?中ジャケのグリーンのダリっぽいデザインも好きだったし、このアルバムの10何年後にリリースされたTime Healsのビデオでダリっぽい背景が登場した時も、やっぱりトッドは首尾一貫していて、筋を通す人間なのだと感じ入りました。
クール・クール・ジャーク
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日本のアーティストがトッドの曲をレスペクトして録音すると不思議に人気が集まるのがこのアルバムです。だから「ミュージシャン受けするアルバムだ」とかの単純なオチじゃあないよ。秀逸なのが7と14かな。(アーティストは自分で探して下さい)トッドの曲単位でベスト50を選ぶとするならば、僕のベスト10に入るのが13。でもこのCDが僕にとって決定的だったのは15のクールジャークです。キャピタルズの唯一のヒット曲なんだけどね。なぜか映画「ホームアローン」でも意外な場面で登場する曲なんだけど、これをカバーしちゃって紹介してくれるのがトッドの凄いところですね。もっとも、ピーターパンのテーマをカバーするロッカーもそんなにいないですけど。それとラスカルズへのオマージュがそのまんま出ちゃった19。このあたりの曲は歌詞が難しくてね。トッドの歌詞はジャクソン・ブラウン級に分かりづらくて。日本のロックシーンに影響が大きかったのは9じゃないかな?なんか、あがた森魚さんかムーンライダースって感じしませんか?中ジャケのグリーンのダリっぽいデザインも好きだったし、このアルバムの10何年後にリリースされたTime Healsのビデオでダリっぽい背景が登場した時も、やっぱりトッドは首尾一貫していて、筋を通す人間なのだと感じ入りました。