わたし、おねえちゃんの犬になる (ムフフ文庫 )
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★実力派作家、つむぎゆうが送る読書タイム★
――もうひとつ、ちいさな心臓がそこにできてしまったみたいに。
パジャマと下着の奥の、脚のあいだが。じんじんと、熱く、脈を打っている気がして。
こんなふうになっては、いけないはずの、ところ。
どうしてだろう。いつからわたしは、こんな。
真っ赤になった顔を巡らせ、もういちど、隣の布団(ふとん)を見る。
すやすやと寝息をたてる、お姉ちゃんの横顔のシルエット。
いつから、なのだろう。
お姉ちゃんに、こんな気持ちを抱くようになってしまったのは。
好き。お姉ちゃんが、好き。