blackmaxシリーズに採用されるDOPPELGANGER独自のツインチューブフレームは、リリースから長い年月を経た今もなお、ブランドを象徴するアイコンとして多くの愛用者から支持を受けています。 曲線的でありながら力強さを感じさせるパイプ形状。高圧プレスマシンによって結合させ、継ぎ目をなくしたシームレスプレート。この独特な組み合わせにより、美しさ、強度、軽量性を同時に実現しているのです。「自転車のフレームはこうあるべき」という概念を覆したこのフレームは、市場に存在するスペック重視なヒエラルキーの枠を越え、自転車というカテゴリーの可能性を切り開きました。“目指したものは、ヒエラルキーの外にある新しい世界”。
"野蛮な"を意味するBarbarousの名前を冠したDOPPELGANGER 215。DOPPELGANGERの代名詞とも言えるツインチューブフレームを採用したblackmaxシリーズの中で、唯一前後サスペンションに加えてオフロードタイヤを装着し、「20インチオフローダー」という新たなカテゴリを創出したモデルです。折りたたみ式ツインチューブフレームにリヤサスペンションをビルトイン。ライザーバーハンドル、オフロードタイヤの採用したイージー&ワイルドなルックス。大径チェーンホイール採用でクランク1回転あたりの「進む距離」を伸ばし、折りたたみ自転車の枠を越えたより高速、より快適な走行を実現。7速シフターとクロスレシオに設定されたスプロケットを組み合わせ、小気味よいスポーツ走行を気軽に体験出来ます。
ただ「折りたたむ」だけではなく、自転車の「中心」から半分に折りたためるように「さらなるコンパクトさ」を追求しました。 ハンドル部分も折りたたむことが可能で、また自転車を折りたたんだ時に「前輪と後輪」との位置が揃うため、よりすっきりとした見た目とサイズを実現しています(幅900mm・高さ640mm)。折りたたみや展開に際しては一切の工具を必要としません。力を入れやすいように大きなサイズが与えられたクイックリリースレバーを操作するだけでフレームをロック/解除できます。また走行中に意図せずフレームが閉じないように安全機構も搭載していますので、クイックリリースレバーがロック解除の状態であっても、レバーを持ち上げ ない限りフレームが閉じない構造となっています。
折りたたみ自転車を選択する理由、それは収納サイズや取り回しの良さではないでしょうか。しかし、コンパクトさと軽量性は必ずしも両立されるものではなく、折りたたみ機構を持つ自転車の多くはコンパクトであっても重量があり実用性に欠けます。そこでDOPPELGANGER 215 barbarousは、フレーム本体やハンドルバー、シートポストなど自転車を構成する多くの部分にスチールではなく、より軽量なアルミ素材を使用することで実用的かつ可能な限りの軽量化を図っています。ストップ&ゴーが繰り返される市街地でも軽やかに走り、女性でも軽やかに持ち上げることができます。乗り手の身長に合わせて上下するハンドルは、家族間で共有できるという点で収納スペースの有効活用に貢献します(ユニバーサルフィッティング)。
優れた自転車の定義は、人や目的によって変化します。私達がつくるのは、シティサイクルのように「単に移動手段としての自転車」でもなく、競技として速く走ることだけを目的にするものでもありません。人が自転車を購入するとき、その真の目的は「自転車に乗って何ができるか」にあるはずです。しかし、多くの人が「自転車」そのものを目的として製品を選ぶ現実があります。私たちは、「DOPPELGANGER=分身」のブランド名が現すとおり、それを使う人が共感・共鳴できるデザインとコンセプトこそが最重要であると考えます。「その人に合った速度で走る、その人のための自転車」。現実に対するアンチテーゼとして、そして「自転車」というファクターを一旦分解し、再構築した自転車。それがDOPPELGANGERなのです。