「バンド・オブ・ブラザース」の中心人物であるリチャード・D・ウィンターズ少佐について幼少期から現代までの事を書いていますが多くはWW2に割いてます。ドラマと重なる部分が多くあり、その場面を思い出しながら読み出すとスラスラいけますし、ドラマや原作では追加されなかった部分もあり、ドラマと原作とこの本で互いに補完し合えて良いです。

　TVミニシリーズ「バンド・オブ・ブラザーズ」（ＤＶＤもあります）の主人公ウィンタース少佐に焦点を当てた伝記です。やはりこの人はすごいなぁと感心しました。ＷＷⅡのＥＴＯが終了した後のことは、ミニシリーズでは述べられていませんが、この本には載っています。朝鮮戦争に、もう少しで従軍するところだったなんて…。本人にも葛藤があったのでしょうが、もし戦死していれば、「バンド・オブ・ブラザーズ」のドラマは生まれていなかったでしょうから。
　ミニシリーズでは少佐の仲間の方のインタビューもありましたが、この本が出版されるまでに何人かの方が高齢（及び病気）で亡くなっていますし、ウィンタース氏自身もパーキンソン病と現在闘っているということです。できるだけ長生きをして欲しいなと私は切に願っています。