ドラマエピソードが「公式が病気」という内容は他のレビューを見ればわかるのですが、テーマソングの病気っぷりには触れられていないので是非解説を。

キャラクターソングの「Reason」を歌っているジノ×星刻は保志総一朗さんと緑川光さん。作詞・作曲・編曲は酒井ミキオさんとなっております。
ギアスを見ている人は多かれ少なかれ「何故この二人？」というほど、ジノと星刻には作中においては接点がありません。強いて挙げれば、お互いに守るべきものがあるという程度でしょうか。

その隠された……というか分かる人には圧倒的に明らかな悪意（良い意味で）とは、この御三方は「コードギアス」の監督である谷口悟朗さんの手がけた監督作品「スクライド」にて共演されていることです。保志さんと緑川さんは主役にしてライバル、酒井さんはEDや挿入歌などを提供されています。

それだけではなく、この「Reason」においてはあからさまにスクライドを意識した歌いまわしや歌詞が多いのです。これは「歌いながらも戦った」保志さん（第8回・夜のサンライズアワー参照）と、スクライドの曲を提供された酒井さんの功績でしょう。恐らくでしょうが、緑川さんもこれだけ要素が強いと意識していたはずです。

コードギアスのキャラソンとは名ばかりの、その実はスクライドのキャラソンという時代を越えた渾身のネタ。スクライドファンの方は是非、1枚手に取って頂きたいです。

また、このレビューを見て下さったギアスファンの方も、スクライドを見てその意味を理解して下さると嬉しいです。熱い男が好きならば、尚更オススメですよ。

これはネタとして聴くと相当面白いです
るるる合コンラプソディーは少し苦手な方が出てくるかもしれませんが、ネタとして聴けば爆笑ものです

ジェレミアも相当面白いです
福山さんの演技にも愛がこもってました（笑）

最後はビシっとシリアスでしめてくれましたね・・・
やられました
これを聴いたらまた新しい視点で見れるかもしれませんね

収録内容は、キャラクターソング（インスト含む）とドラマ３本の構成です。

・キャラクターソング：「Reason」／歌：星刻＆ジノ [緑川光＆保志総一朗]

・『るるる 合コン ラプソディー』
ルルーシュが合コンの幹事を買って出たものの、ロロの兄さん大好き確信犯，シュナイゼルの天然発言のおかげで、男同士の合コンが展開されることに…。途中までは笑って聞いていましたが、後半は嫌な汗がとまりませんでした。だってさ、ルルーシュとスザクが王様ゲームで同じポッキーを端から銜えて、最後は…。内容は阿鼻叫喚・鳥肌モノデス。こういうのが好きな女性にはたまらない一品。だけど、健全な男子は聞かない方が心の幸せを守れます。

・『単車マン ジェレミア 全力大作戦』
改造人間（？）単車マン・ジェレミアを駆使してルルーシュ少年が悪の組織と闘います。隠れ家にメイド喫茶（シャーリー，セシルがウェイトレス）を利用したりと突っ込み所満載。特撮系を好きな人の笑いのツボに嵌る設定かもしれません。

・『皇神楽耶 鬼に 会う』
８年前、神楽耶がスザクの許婚として、枢木神社に預けられていた頃の本編補完エピソード。他のドラマＣＤ（vol.５）でも語られていた神楽耶のお転婆ぶり，それを優しく包むスザクとの交遊，そして勘違いしたお姫さまに、初めて対等にものを言う “鬼” が現れます。神楽耶のこころの成長を描くと共に、彼女のゼロを慕う一端を伺える物語です。
構成も上手くまとまっており、良家に生まれた神楽耶の不満、スザクの優しさ、そして小さな頃から辛酸をなめてきたルルーシュの強さが伺えるシナリオ。このドラマＣＤを聞いて 『良かった』 と思える作品です。

sound episode 1 からＲ２のドラマＣＤを楽しみに聞いてきましたが、本商品は少しクセがあります。聞き手によっては好悪が分かれるかもしれません。ただ、本編補完エピソード 『皇神楽耶 鬼に 会う』 は万人受けする物語で、コードギアスの世界が好きな方には自信をもってお勧めできます。

総評として、『るるる 合コン ラプソディー』 『単車マン ジェレミア 全力大作戦』 の２作品が生理的に受け付けなかったので☆３つ。でも、男性キャラ同士のカラミが好きな人にとっては満点でも良いんじゃないかな。

合コン話は正直、腐女子な私でも「ここまでやるか!?やってしまうのか!?」と耳を塞ぎたくなったりもしましたが…。
アニメ最終回の切なさを知っている反動からか「…まぁ、彼らが馬鹿やってて、平和で幸せそうならいいか…」と思ってしまう不思議(笑)

もう一つの話は、「何故本編でやらない…!!」と叫びたくなるほど出来の良い話です^^
合コンとのギャップが凄い凄い(笑)

「何故この二人??」と思っていたキャラソンも、聴いた瞬間「……ああ!!」と(笑)
明らかに、酒井+保志+緑川を意識した曲と歌詞になっている訳ですが(サビのリズムなんて特に)……別作品の影を、こんなに色濃く出してもいいものなのか、気付かない知らない人も純粋に楽しめるのかが少し気になりました。
え、いや、知ってる私はニヤニヤじたばた悶えてしまいましたがね!^^ね!^^

最終回の切なさを、いまだ引きずってしまっている方(私^^)
アナザーも裏側もカオス方面も、とことんギアスを味わい尽くしたい方にはオススメです!

　この作品自体は見たこと無かったんですが、友人のカーステに入ってたの聞きまして、一度に全種買いました。
　正直、キャラクター・背景等については、全く知識はなかったのですが、昔の「スネークマンショウ」並みに馬鹿馬鹿しいです。
　これからブルーレイ版を買い揃えようかと思っております。