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中学受験、成功する親、失敗する親

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最近の入試準備は、大変になってきました。

すべての学校になるべく対応するように、たくさんのことを勉強しなければなりません。

しかし、東京、神奈川の入試はすでに2月1日から2月3日までの3日間に集約されつつあります。その間で受ける学校は4校程度。そのうち1つは滑り止めですから、3校のためにすべてをやるのだろうか?ということが私にはずっと疑問でした。

中学入試はすべて独自入試です。

つまり、学校がそれぞれ問題を作ります。したがって学校別傾向というのが非常に明確になっているのです。

例えば国語でいえば、記述式もあれば、記号式もあり、物語文だけを出す学校もあります。その学校の過去問を見れば、その特徴はよくわかります。

だったら、「5年までで基礎力を固めて、6年生では学校別傾向に合わせて応用の枝葉を伸ばす」方法が良いのではないかと思うのです。

3校にしぼって勉強すれば、勉強はよほど効率的になります。

一方、親の方では受験校の学校を絞ったり、過去問の研究をしたり、ということが必要になります。

元から中学受験は親と子がいっしょになってがんばる、という面があります。

その分、親が中学受験のデメリットから子どもを守ってあげることができるわけですが、その守り方がただ「過保護」になってしまって、本当に子どもを自立させながら、「効率的に中学受験の準備をする」という状況にはなっていないような気がするのです。

「第一志望の決め方」「塾の利用の仕方」「過去問の勉強の仕方」など、「学校別傾向に合わせて応用の枝葉を伸ばす」方法についてお役立ていただければと思います。

本編は2007年に講談社から出した「中学受験、合格力を伸ばす70か条」の原稿を著者が加筆修正し、邦学館出版から電子書籍として再刊したものです。