＜本書「はじめに」より＞
　Google という企業が設立されてから、もうすぐ15年が経ちます。セルゲイ・ブリンとラ
リー・ペイジという二人の若者がつくった会社は、21世紀最初の10年で社会インフラと呼んでも差し支えない規模にまで成長しました。
　今やGoogleのサービスは、生活の様々な局面で目にすることができます。例えば、私たちがインターネットを使って何かものを探す時に使う検索エンジンはGoogleの主要製品ですし、お店や施設などのホームページにある、駅からの経路図もGoogleの地図サービスを採用しているところが多くあります。また、この数年でよく耳にするようになった「スマートフォン」の普及にもGoogleは大きな貢献をしています。
　このように、現在私たちの暮らしの中でますますその存在感を大きくしているGoogleですが、具体的にどのように接すればいいのか戸惑いを覚える方もいるのではないでしょうか。また、最近Googleの名は耳にするけど、どのようなものか分からない、もっと知りたい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
　この本は、Google という会社を、またそれが提供しているサービスを、マクロの視点から捉えることを目的に書かれました。本書を読めば、Googleのサービスを活用するとどのようなことができるのか、大まかな流れをつかむことができるかと思います。この本が、あなたのGoogleへの理解を促し、毎日の生活をより便利にするための一助となりますことを願ってやみません。