切ない
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タイトルと絵に惹かれて久々の表紙買いをしてしまいました。
当たりでした。
年下の男性と突然恋に落ちた経験があるので、晶の気持ちが切ないです。
「見ているだけで良かったのに欲しくなっちゃった」と言う台詞が心に残りました。
「水の色銀の月」ではこの話のその後が描かれてます。
この話の結末を知りたく無い人は読まない方が良いかも…(私は読んでしまって後悔しました。)
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★★★★★
なんというか、好きです。
作中に漂う独特な雰囲気、
繊細絵のタッチ、
なんか良いです。
吉田基己待望の新作
★★★★★
吉田基己待望の新作。
「恋風」は相手が妹とは言え年下なら、「夏の前日」は年上との恋模様と言った所か・・・
それと哲生や晶を囲む人達がこの物語に絡んでいく・・・
「恋風」が心情に重点を置くならば、「夏の前日」は艶に重点を置いている様な気がするが、
それでも物語の展開など内容的には吉田基己らしさが出ていると思う。
妖艶な年上の晶も良いが、
個人的には哲生と同じ美大に通う、ひまわりの娘(はなみ)の方が気になる存在(笑)
晶との恋の行方よりも、哲生とはなみがこれからの物語にどう絡んでいくのか非常に気になる所(笑)
”恋風”はここにも吹いている。
★★★★★
同じ作者のオムニバス作品「水の色 銀の月」の”前日”=少し過去を描いたお話です。
「水の色〜」を読んでしまうと人物設定などが深く解る反面、話の行く末が判るので一長一短。
未読であっても全く問題ない他、同作に「恋風」ほどの好意をもっていない方にもお薦めします。
芸大生の主人公は絵という夢と、年上の女性(画廊の店長)との恋を大切にしたいと思っている。
・・・思ってはいるが、絵のスランプ、バイト、友人、田舎の親、別の気になる女性などなど
無数にまとわり付いてくる現実のシガラミに愚痴と後悔の毎日。
女性の方も彼に絵を描かせるため、敢えて身を引くなど、ふたりでいる時間は短い。
いつもは気難しい表情、退屈そうな眼差し・・・それらがお互いの仕草や言葉でゆるみ、輝きだす。
男女を問わず魅了されるであろう、極上の笑顔の場面に”恋風”のようなものを感じました。
第4話の冒頭2ページのカラーつき。おまけ4ページつき。絵やセリフの上手さも折り紙つき。
この方の作品を読んだ事のない人は表紙で判断せず、モノクロの中身を見てから考えましょう。