ヴァッシュが消えてから幾星霜。
小さな荒れた町に一人の牧師がやってきた。
「あんた、今のバスで来たのかい？」
「・・・ああ」
「・・・あんた、もうこの町から出られないよ」→遠くでバスが大破する音が・・・

この始まりからしてもはや末恐ろしいですね。
無法者の町に入り込んでしまった男（ウルフウッド）の姿は、どこか「駅馬車の通る町」のゴルゴ１３とダブリます。
そのあらすじどおりの展開になるわけですが（笑）

人の「争い」「憎しみ」「殺意」を克明に描き、なおかつ完全平和主義を貫くヴァッシュの旅をつづるストーリーがまた始まる。
描くものは戦争ではないにしろ、末期的なセカイの「西部劇」を部隊に「殺し合い」を描写する、一見奇想天外なストーリーに見えますが、
作者の技量によるものか、他には類を見ない説得度があるように思えます。

「戦争モノは飽きた！」という方にオススメしたい一品です。

最近の漫画では
悪→殺せ
見たいな流れが多いけど、トライガンの主人公ヴァッシュは違う。
どんなに相手が凶暴でも、どんなに自分を殺そうとしてる相手でも
決して殺さないで決着をつける…。
かっこよすぎ！
(俺がはまりすぎてるだけかもしれないけど…)

この作品は、同名の【トライガン】というものの続きというものです。
では、前作も読まないとこの話は理解できないかというと、
人物関係以外は、前の作品でもあまり明かされた部分が無いのでスムーズに読んでいけると思いますし、
それを抜きにしてもこの話の、ストイックな部分と、
ギャグあり、かっこいいガンアクションあり
といろいろ楽しめます。

また、はずせない表紙の裏のヒミツがまた楽しいです。
表紙の裏のヒミツは、シリーズ通じてあるので、
そういった意味でもいろいろな楽しみが隠されている本です。
でも、やはり内容に関しては、前作から読んだほうがより楽しめると思います。
この作品は、トライガンが載っていた少年チャン○ョンが、廃止になったために少年画報から出すことになった

第一作目というものです。

お勧めです。