素晴らしいテキストです
★★★★★
2003年初版のテキストよりもさらにパワーアップされており、現代カリオロジーの本質が全て網羅されている。特にう蝕における臨床判断についての章がかなり増え、(Grondahlが著者に加わることで)真の診断とはどういうものかということが、正しく記されている。日本では、誤った考えで DIAGNOdentやCTが用いられているが、このテキストでは、しっかりとそういった新しい機器を用いる際に注意しなければならないこと(欠点)が、実際にDIAGNOdentの開発にあたったLussiにより書かれていることは、注目に値する。また、Baelumによる章は、是非読んで欲しい部分で、日本の歯科治療のみならず、全世界的に歯科医療が治療のみどんどん進んでしまうことに、警告を発している、素晴らしいものである。