"Relax(Lockout's Radio Edit)" がすごくいいのと、オリジナルシングルバージョンの(move)がリマスターされた音で聴けるのがいい点か。それ以外の収録曲には「?」だらけ…。
★★★★☆
2009年にリリースされたフランキーのベスト盤。一応『Bang!』『Maximum Joy』に続いて3つ目のベストということになるだろうか。リミックス集も合わせると一体いくつ目になるのやら。シングル7枚しか出してないバンドなのにw
順を追ってチェックしていくと、"Relax"はオリジナル・シングルバージョンである(move)での収録。過去のベスト盤でこれを収録していたのは日本限定ボックスセット『リターン・トゥ・ザ・プレジャードーム』だけだったと思う。やっぱこれがベストのバージョンだなあ。"Two Tribes"はアルバムバージョンこと(for the victims of ravishment)で収録。これも個人的には満足。シングルバージョンである(cowboys and indians)は『Bang!』『リターン…』に収録。"Welcome To The Pleasuredome"は二種類でた7インチシングルのうち尺が長い方での収録。(Alternative Reel)と呼ばれているバージョン。『リターン…』には短い方の(Altered Real)が収録だったので聴き較べが可能。
"Warriors..."、"Rage Hard"および"Watching The Wildlife"はいずれもアルバムバージョン。今回も"Watching The Wildlife"のオリジナル・シングルバージョンの収録はなかった。ドイツ盤のDVD付きの『Bang!....Hard On』のおまけCDでのみCD化されてるが、あれってどう聴いてもアナログ起こしなんだよな…。
それ以外では、"Is There Anybody Out There?"がストリングスを重ねた未発表バージョンで収録。"Relax"は16分の(Sex Mix)以外にも新規に作成されたリミックスを3つ収録。このうち(Lockout's Radio Edit)がすごくいい出来。基本原曲のテクスチャーをそのまま活かしてBPMを速くして今風のリズムトラックに差し替えただけなのだが、これがカッコいい。今回の"Relax"のリミックスはフィジカルリリースがなく、iTunes UKのストアなら配信リリースの音源を購入することが出来る(日本のストアでは配信されていない。残念)。
他はまあ、"Two Tribes"は(Hibakusha)と(Annihilation)収録で(Carnage)はなしですかそうですか、とか。"War(hidden)"を入れるなら"Warriors..."の"Turn of the knife"を入れろよとか、"…Wildlife"の(movement 2)は一体いつになったらCD化されるんだとか。あと割といい感じの"Do you think i'm sexy?(ロッド・スチュワートのカバー。ボーカルはP・ラザフォード)"が配信限定のボーナストラックで、これもiTunes UKのストアなら…(以下省略)。
あと、もういい加減に"Get It On"や"Suffragette City"とかのT-Rexやボウイのファンが聴いたら噴飯もののカバーバージョンを入れるくらいなら"Krisco Kisses"とか"Kill The Pain"とかのオリジナル曲をサルベージしてやれよ、とか。