【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:浜六郎/著 出版社名:金曜日 発行年月:2006年05月 関連キーワード:ノンデワ イケナイ クスリ ヒツヨウ ナ クスリ ト フヨウ ナ クスリ のんでわ いけない くすり ひつよう な くすり と ふよう な くすり、 キンヨウビ キンヨウビ 1636 きんようび きんようび 1636、 キンヨウビ キンヨウビ 1636 きんようび きんようび 1636 本誌連載で反響を呼んだ『必要な薬と不要な薬』が最新情報による全面改訂版で待望の単行本化! 「薬のチェックは命のチェック」の立場から、大切な医薬品情報を「一般名」と「商品名」をあげて掲載。(総索引付き)良い薬と悪い薬をみわける目を養おう! 第1章 必要な薬と不要な薬(「たかが…」とあなどるなかれ薬で“病気”にさせられる安易な使用は逆効果 ほか)第2章 薬局・コンビニの薬(リアップで死亡、かぜ薬で間質性肺炎コンビニで買える医薬部外品、ここが危ない!すべてのがんを増
あながち悪書ではない
★★★☆☆
悪書のように書かれてるが、実際そうだろうか。これだけ医学薬学が進歩したのに、病人が増える一方なのはなぜだろうか。
それは、クスリに頼って、他の健康な部分を害してるのではないか。
局所を叩く現代医療は功罪があることだけは理解しておきたい。
私は外傷 感染症以外はできるだけ現代医療を避けたい。
役に立つ知識
★★★★★
しろうとにとっては、医者がだす薬が効果があり安全なものか、効果より危険性のほうが高いのかということを知る手立てはない。しかも日本の医者は薬についてなんの説明も与えず処方するときく。与えられた薬を飲んでつよい副作用により死にいたってしまった、では遅い。
自分は国外在住であるが、自分の子がぜんそく症状により二種類の吸入器を与えられたとき、この本を参考にした。さいわい、処方された二つの吸入器はぜんそく症状をやわらげ、または発作をおさえ、しかも治療に「必要」と著者が記しているものだった。発作をおさえるほうの吸入器はステロイド系で心配だったのだが、この本を読んで、危険で依存症になるステロイドとは別の種類のものと知った。
他にも「必要のない薬」や各薬の危険度が、薬の種類ごとに分けられ、ていねいに解説されており、薬を日常的に服用する必要のある人間にとってはこの本は必需品といっていい。
薬剤師や医者でなくても、薬における最低限の知識をもつことは、患者の権利である。
この本は、なんの薬を処方されているのかわからずにとりあえず飲んでいる日本人には必須である。
一家に一冊
★★★★★
この内容で1000円(税別)はコストパフォーマンス高し。
単純に著者自身の診療経験だけでなく、幅広い資料を集めて書いただけの事はあります。
CDロムの形式で参考文献をすべてリンクさせるような出版もありかも知れません。
それなら医療関係者にとってもよい資料集になるでしょう。本でそれをやると、
厚さ18ミリの本書はきっと2倍以上になってしまうはず。
タイトルは「のんではいけない」ですが、実際にはのんでよいもの、使うべきでない
ものを理路整然と示しており、財布にやさしい医療を教えてくれているので
とても良心的な本です。
なぜ効かないのに高い薬が認可されるか知りませんでしたが、90年代までにすでに
主要な薬品が開発されつくしてしまったというのには驚きました。
それなら都合の悪いデータを巧妙に隠蔽できる仕組みから作ってまで新しい薬を
認可する様にした理屈もよく理解できます。
P166の長妻議員の2003年の質問趣意書で、一般用医薬品による死亡例が
政府答弁書にて明らかにされたのは知りませんでした。このころからミスター
年金は活躍していたのですね。
P202の事例も実に生々しい。不要な薬を投与した事がきっかけで連鎖的に起こる
医療ミスの話は工場の現場での災害事例とメカニズムがとても似ているので、
人ごととはとても思えません。
古くは水俣病、現在では薬害エイズに薬害C型肝炎と、責任有る立場の人たちの
不作為による犠牲が全く止まらないのがこの国です。残念ながら。
ならば多くの人がこの本を読んで自衛策を採るのが当面の有効手段と感じました。
まぁ、こんな本を執筆したら今までうまい汁を吸ってきた人たちからバッシング
されるのもわかります。
じっくり読めばよい点が納得できる。
★★★★★
金曜日の出版なのでいけない本のひとつかと思ってしまいがちですが、内容をよく読めば意外といっては著者に失礼ですがまっとうなものです。
効能別にまず薬剤の解説があり、その後に実際の薬品名(商品名)が「必要」、「ほぼ不要」、「危険」などと分類されコメント入りで掲載されています。この分類の言葉が実際に服用している人にとっては不安に感じるところがあるかもしれません。これは他の言葉に置き換えたほうが良かったでしょう。しかし副作用はその強弱はあれど薬にはつきものです。これをどう受け止めるかですが、やはり自分がどのような薬を飲んでその薬にはどのような副作用がありそれをどのくらいの期間飲んで何か体調など以前と比べて変化はないか自分の身体をよく観察することが必要です。そのうえで疑問なことは医師や薬剤師と十分に相談することが大切です。自己判断してかえって危険な目にあうことが一番不幸なことです。
約240ページのなかに多くの薬剤について詰め込んであるためデータを含めた情報量は確実に少ないですので、これを参考にして他書にて詳細を調べることをおすすめします。良い点も悪い点も情報をオープンにするという姿勢は大いに評価したいと思います。
警鐘を鳴らすのは重要だが・・・
★☆☆☆☆
職業柄、医薬品の安全性に関してはある程度精通しているつもりではありますが、本書のように重大な副作用について、ことさら重きを置いて訴えかけることが、どれだけその疾患に苦しんでいる方の悩みを深きものにしているのかを認識してもらいたいです。本著者は様々な場面で医薬品の「罪」のみを取り上げ、「功」については過小評価しています。今、日本の医薬品は承認されるまでも承認以降も、売れる売れないにかかわらず大変な安全性の精査をそれこそ血の滲むような多くの人間の努力で行っています。それをこのような主張の書籍によって、ないがしろにされるような世の中にはなってもらいたくないものです。例えば「間質性肺炎」の副作用の発現とその治療薬が健康に貢献して社会生活が健全に出来るようになるベネフィットを比較しただけでも、自ずと明らかなことです。治療を行う医師も、その薬を使用してもらいたい製薬企業も、正しい情報提供を行うことで国民の健康生活に寄与するという使命を忘れてはいないでしょう。