不運が重なり大学受験に失敗した経験を持つ１人の男。

翌年彼は万全の態勢を整え再度あこがれの大学に挑むのだが、

そこでまたしても思わぬアクシデントが。

そしてそのあと彼を待ち受けていた、

更なる不運の連鎖とは…


【冒頭】

ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピ。

よし、一発で起きられたぞ。

時間はー、と。

ふむ、六時ちょうど。

予定どおり、余裕綽々！

えーと、確か七時半にここを出れば、じゅうぶん間に合うんだったよな。

だいじょうぶ。

ゆっくり支度して、ちゃんと朝めし食って、出すもの出して。

それで準備万端。

よもや去年と同じ失敗を、繰り返すことはありますまい。…