素晴らしいの一言!
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17曲収録されていますが、村上幸子のエキスがすべて集約された一品と言っても過言ではないと思いました。曲の素晴らしさはもとより、彼女の圧倒的な歌唱力に心がふるえました。生きていれば間違いなく日本の歌謡界を代表する歌手になっていたことでしょう。
ひとりでも多くの人に
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私が村上幸子さんの歌を聴こうと思ったのは、仕事で偶然幸子さん
の実家の前の遺影をかたどった追悼の歌碑の前を通りがかり、その碑
の前に行くとセンサーがはたらいて最大のヒット曲「不如帰」が流れ
てくるのを聴いたことからでした。
以来その繊細で透きとおる哀調を帯びた歌声の虜になりました。
「不如帰」の歌詞は男女が悲恋の末に女の方が結核で死んでゆく小説
をモチーフに書かれたそうですが、その鬼気迫る表現力はまるで幸子
さんが長くない自らの生涯を予感していたかのようにさえ思えるほど
の魂の熱唱といえるでしょう。
また悲運の演歌歌手といわれていますが、幸子さんが活躍していた
当時の歌謡界はまさに冬の時代でした。
CDのミリオンセラーはめったに生まれず、歌番組もブラウン管か
ら姿を消し今も続くあのテレビ朝日系列の人気歌番組「ミュージック
ステーション」も歌手同士の取り決めで、当時どんなに人気があって
も出演は特別の場合を除き月に一回まで、という今では考えられない
ことが実際に起こっていました。そしてさらに追い討ちをかけるよう
に昭和天皇陛下のご病気での自粛ムードで勝負曲「不如帰」の放送自
粛・・・。
私もその当時はまだ十代後半から二十代前半ということもあり、演
歌の楽曲にはまるで関心がなく幸子さんの事もほとんど知らなかった
ほどです。
世が世なら多くの音楽賞を受賞して紅白出場も果たし、さらにお茶
の間に認知されて歌謡界で不動の地位を築いたことでしょう。
私はひとりでも多くの人に幸子さんの歌を伝えたい。新潟県出身で
幸子という名前の演歌歌手は小林幸子だけではなかったということを。
村上幸子 メモリアル17ソング
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最近の歌には、心がないといわれています。作詞家の詩、作曲家の曲を
理解しないで、ただ口先だけで歌っている最近の歌手に聞かせて欲しい
怨歌です。
自分は、特に心がすさんだ時に聞くと、澄んだ声と明瞭な発音に心が
洗われる思がします。
31歳で逝去したのが、本当に惜しいです。
生きていれば、酸いも甘いも噛み分けた演歌の担い手になったと思います。