1989年以来となる新しいティアーズ・フォー・フィアーズのアルバムを手にする喜びの中に、おそらく少なくとも友人の前ではクールに見えるものを…と言う願いもまたあるのは確かだ。この作品をカクテル・パーティで流してみたら、客の眉間には皺が寄ることだろう。「Head Over Heels」で80年代を照らしたシンセ・ヘヴィな連中が、この新しい作品を作ったバンドと同じだと考える人はほとんどいないはずだ。そこが何と言ってもいい部分。リード・シンガーのローランド・オーバザルの声は絶好調で、今でも皮肉めいた部分はすべて押し殺している。彼らの音楽には憂鬱さがあるが、古い陰気さの大部分は捨てて、名人級の境地に達している。それでも、音はがらりと変わっている。昔ながらの作り込み過ぎの音は本物のギター、叩きつけるピアノ、そしてメロディーが主役のビートルズ風の感覚に変わっている。アルバム・タイトル曲と1stシングルの「Call Me Mellow」、心地よいバカラック風の「Secret World」でそれはわずかに陰が薄くなっている。ハッピーエンドを愛するすべての人は、こう気づくだろう。ティアーズ・フォー・フィアーズは仕掛けられた罠を見事によけて、長年の経験を再び洗練されたモダン・ポップに仕上げており、充分に注目する価値があると。(Tammy La Gorce, Amazon.com)
ビートルズ風ポップスで復活を示した好盤:次の一手は?
★★★★★
カート&ローランドの二人組に戻った復活作。90年代にローランド一人でTFFの金看板を背負った時代の音源はヘビーなギターロックが続いたが、本作品は最後の共作である三枚目よりも更にビートルズっぽくポップだ。
どの曲も前奏から音作りに凝っていて丁寧に作られているし、曲のクオリティも聴きやすさとTFF節の程良いブレンドに収まっていて非常に高い。敢えてケチを付けるとすると、絶好調のローランドに較べてカートのノドが大分細くなってしまっているので、彼がメインの曲の印象が薄いことだろうか。新機軸としては、最終曲のようなソウルっぽい曲も非常に新鮮で、個人的にはこういう落ち着いたブラック・テイストに向けて一歩踏み出したスタジオ作品を早く聴きたいなと思っている。寡作なのは構わないので、じっくり作ってほしい。
TFF magic hour is over
★★★☆☆
既視(聴?)感をひとまず飲み込んで楽しみました。しかし、愛聴する事は無いでしょう。
心の隙間を埋めるようにして作り込まれた
繊細かつ分厚い音世界に再び浸れるかと期待したのですがね・・・。
歳を経てせり出した腹が鋭敏さを奪うのは仕方無いと諦めましょうか。
この先もし新作が出たとしても、セイン津はこれをラストアルバムとしてTFFの物語を
「THE END」とします。
嗚呼あ
★★★★★
こんなに BEATLES してると、やってること、奥田民生と変わんねえなぁ
1曲目なんて BEATLES のカウ゛ァー?って思ったもん。
ソロアルバムの方がオリジナリティがあったよ
でも、好きだから★ハ5ダヨ
再結成おめでとう!
★★★☆☆
再結成してくれただけでも感謝感激です!曲は想像していたのとかなり違ってました...好みでは無い曲調が多いんですが、アルバム「シーズ オブ ラブ」の時もそうだったことを思いだしました!T.F.Fは挑戦するバンドだと!
ただ、CDのタイトル紙の裏に「THE END」と表記されてるのは何故?深い意味はないですよね!ローランド&カートのお二人!
二人は離れてはいけない!
とにかく再結成おめでとう!(涙)
良いものは良い!!
★★★★★
相変わらずいつも通り極上の音楽を聞かせてくれます。最近、本当に音楽が好きなのかわからない奴が音楽やってて、それがまた売れてまかり通るような気がするんですが、良い音楽は時代を経ても聴きかれ色褪せないですね。TFFもテレビなんかでは今だに結構流れてるんですが「The Seeds of Love」「Songs from the Big Chair」何で国内盤が出ないのか本当に残念です。