漫画家さんのアシスタントをしている友人から重宝していると聞いたので購入。
単純に背景の参考になると思います。
背景をどう書いていいのか、線画でどうおこしたらどういう表現になるのか等が
分かる本です。
また、最後の方についているバス停等の写真が結構使えたりします。
背景の参考書としては良書だと思います。

今や同人誌でもデジタル入稿が当たり前の時代ですが、そんなPCでイラスト/
漫画作成をしている人にはありがたいpsdファイルのデータ収録付きの資料集。
従来の背景カタログはほぼモノクロ写真でピンボケ・露出不足オンパレードで
したが、この資料集はそんな事もなく収録されているデータのクオリティが
非常に高い。写真は画質も良く構図や視点も良いですし、また、線画はトレー
ス作業が苦手な人には嬉しい素材で、写真/線画データは色々な状況・用途に
合わせて多様に使えると思います。本文にはカラー写真・線画・レイヤー部の
掲載で分かりやすく使いやすい。
ただ、この線画データからデジタルトーンを貼ろうとすると、どうしても修正
しなければ使い物にならないあたり、まだまだ発展途中といった所でしょうか。
こうなってくると、学校編・街角編・自然編などが欲しくなってきます。

現在発売されている背景素材の中では、最高のクオリティ。
線も細く綺麗なので、様々な作風に合わせて使えそう。
線が細すぎると感じる方は、自分で主線を太らせる加工をして使うのをお奨めします。

好みに合わせて電柱や樹木、タイルなどの書込を非表示させたりする事ができます。
遠近の絵が別レイヤーになってるので、それらを上手く別の絵と組み合わせる事で、また違った背景に加工できたりと、とにかくＰＣならではの使い方が出来て面白い。

資料写真も豊富で、ＰＣでマンガ作成やＣＧ作成されてる方には嬉しい素材集です。

一戸建て、マンション、アパートといった住宅パースのみならず、街景も豊富で、本当に便利です。
データは全てPSD形式になっているばかりか、近景や奥景などがレイヤーにわかれているので「電柱を消して使いたい」というニーズにも応えてくれるばかりか、近景と奥景のレイヤーを別素材から持ってきて別の画像を作成する事も可能です。

ただ、線画データがトレスなのか、データによっては「閉じて」いないところがあり、Photoshopの「自動選択ツール」などを使えません。
プリントしたデータにトーンを貼るのでしたらこの儘でも問題ありませんが、トーンワークをデジタルでこなしている人には、この儘では使えないのが難点といえば難点です。