山本五十六: 739 (平凡社ライブラリー)
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最後まで開戦に反対し、短期決戦を望みながら不本意な戦争を指揮した悲劇の海軍大将、山本五十六。
「こよなく懐かしく、親近感のもてる人――“山本贔屓”を自称する著者の集大成。
「戦争にあくまでも反対なら、風雲急を告げはじめたとき、辞任する道もあった。が、山本長官の真情からは、そんな卑怯未練なことは許されない。ふたたび責任放棄という汚名を着ることになるおのれを、どうして越後の人に見せられようか、なのである。栄達して三国山脈を一度は越えた男が、おめおめとしくじって故国へ帰ってゆけるはずはないのである。越後生まれのかれの悲劇がそこにあった。」(本書より)