信じるかどうかは別にして読んでおいたほうがいいかも・・・・
★★★★★
この本の主な主張は、
(1)現在行われている健康診断・人間ドックの検査項目には医学的に根拠がないものが多い。
(2)正常範囲の基準値も根拠に乏しく、かつ厳しすぎるものが多い。しかも、この数値には、年齢や男女差が考慮されていない。
(3)胃カメラやレントゲンなど、むしろ健康を害する可能性のあるものがある。
ということであろうか。
そして、これらが起こるのは、医者や医学会が自らの仕事・利益を確保しようとすることが背景にあると主張している。つまり、いらない検査項目をつくったり、基準を厳しくするだけで、検査受診者や患者が増えるということ。
私は、これらの主張がどの程度当を得ているのかは判断する能力がないが、健康診断や人間ドックを無批判に受ける態度はよくないということがわかった。
また、せっかく診断を受けているのだから、その結果をもう一度ちゃんとみてみようという気になった。なお、巻末に年齢別の基準範囲表が掲載されている。