貴重な戦時中の海軍兵学校の様子が伺える。
★★★★☆
当時の建物、様子が垣間見えるところがこの映画の最大の特徴だと思いました。
江田島の海軍兵学校の教育参考館は終戦後に史料が散逸したため、
現在の教育参考館は戦時中とは展示物が違います。
(戻ってきた史料もありますが、全てではありません。
また、戦後に新たに寄贈された史料もあります)
なお、現在では教育参考館の階段には緋毛氈が引いてありますが、
当時は緋毛氈はありませんでした。
このように、戦時中と現在では異なる点が多々ありますので、
当時の建物の様子などが記録されている貴重な映像資料と言えると思います。
他には戦時中の鹿児島の様子がわかりますので、
現在と比較して見ると面白いと思います。
また、この映画には主人公・谷真人と友人の妹との恋愛設定があるそうですが、
映画を見ている限り、はっきりとした恋愛シーンは見られなかったと思います。
(現在と当時では恋愛の表現の仕方が違うということもあるかもしれません。
それとも、進駐軍の検閲で恋愛シーンがカットされているのか?真相は不明です)