やっぱり昭和
★★★★☆
いいですねえ、昭和テイストのやじきた。
つい1巻から通しで読み直してしまいました。
昭和が終わって20年以上経ち、
知らず知らずのうちにすっかり平成に生きていたことを思い知らされました。
今後、やじきたに携帯とかパソコンとかインターネットとかが登場したとしても、
二人の心意気だけは、昭和のままでいてくれたらいいなと思います。
やじきた未読のティーンの方は、
何しろ「事始め」ですから、
ぜひここからスタートしてから、
既刊の1巻から29巻まで読破して、
どっぷり昭和にひたってみてはいかがでしょうか。
記憶の底から湧き出る「八丁堀」
★★★★☆
タイトル通りやじさんきたさんの「出会い」が描かれています。
やじきたは1巻からすでに前の話があるような形で始まっており、記憶の底に「八丁堀高校」の名前が刻まれていました。
それが時を経るも経て平成の今、ついにそのエピソードが明かされました。
内容はオーソドックスですが、やじきた当初の軽めのタッチで話が展開します。
でも二人とも新入生ということで、どこか初々しい感じです。
しかもやじさんときたさん、ほとんど会話らしい会話がありません。
この二人がいかに絆を深めていくか、それは本編でしっかり描かれているのでまた読み直そうと思いました。
この辺「事始メ」とあるだけに、うまいなーと感心しました。
ただひとつ気になったのは、モブの学生たちがアシスタントさんの絵だと思うのだけど、
ちょっとタッチが違いすぎ、コマを見るたびに違和感を感じました。
なんというか、線が細すぎて作者の絵との違いが如実に現れていました。
モブを描き入れるのは大変だと思いますが、もう少しタッチを似させる努力をしてもいいのでは?
やじきたは昭和が似合う♪
★★★★★
今回はホントに昭和仕立てで、バリバリ昭和テイストが溢れてもう最高!
こうして見ると、やじきたもずいぶん平成仕立てになってたのがよくわかって、今後はもう少し昭和風味を加えて描いて欲しくなりました。
ただ、今回はコメディ要素が強かったので、今度はシリアス要素の強い昭和臭さ爆発の話を是非描いていただければ最高です。コメディも好きですけど、昔のような時代劇調なシリアスな趣きのある鯔背な昭和やじきたも見たい!
さて今回久々誤植らしきモノが(←初版です。2刷以降は訂正されているかも?)。
(やじきたの誤植というと、昭和の頃に作者自らがネタにした『マッホー』なんてのがありましたね〜)
P153の1コマ目、『松岡』は松田ですよね?
あと誤植じゃないけど、P112のラストのコマ、『浮き足だちゃーがってよ』は『浮き立ちゃーがってよ』が正解でしょう。
ここは浮き足立っちゃー変だからね柿八つぁん…。
とにかく、やじきたには昭和!という事を改めてしみじみと痛感いたしました。この感覚と味わいはたまりません!
こんな時は、自分が昭和育ちで昭和感覚を知っててホントに良かったと、つくづく実感します♪
長い連載で絵柄が変わったり雰囲気が変わったり色々ありますが、私はどれも楽しく読めて幸せなやじきたライフです。
昭和のやじきた二人のくされ縁、もっともっともっと見たいです!!