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A Man Named Dave

価格: ¥1,570
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Plume
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虐待は繰り返されない ★★★★★
ベストセラーとなった「Itと呼ばれた子」の完結編ですが、
著者の児童虐待との関わりはこれで完結した訳ではないようです。
こんなにも酷い虐待を経験しながらも、ひたすら前向きに生き続けて
児童虐待防止のため、現在も多忙な日々を送っておられます。
児童虐待が脚光を浴びるたびに「虐待を受けて育った子が大人になると、
同じことを自分の子供にする」と言われます。
「虐待は繰り返される」これが常識なのでしょうか?
そんなことはありません。虐待を受けたからこそ、痛みが辛さが悲しみが
わかるのだと思います。
だから自分の子供に同じことをするなんて考えられないのです。
著者もご自分のお子さんには甘やかしすぎるというくらい
愛情をいっぱい注いでいらっしゃいます。
こうしている間にも、虐待によって小さな命を落とす子供がいます、
両親の愛情を沢山受けて育っている子供がいる一方で
部屋の隅で声も出せずに泣いている子供も沢山いるのです。
一人でも多くの方が児童虐待防止について関心も持っていただき
そして一人でも多くの子供が救われることを願ってやみません。

こんな環境の中を生き抜いたから著者だからこそ言える言葉の重さを
一つ一つ噛み締めながら読み進めました。
辛いことは十二分に経験したでしょう、これからの著者の人生は
幸せなことしかないと信じたいです。

人は何て弱いんだろう。偏見は何て強大なんだろう。 ★★★★★
この本を読んで一応ITシリーズは完結した。
2冊目、3冊目を読んで、偏見というものがいかに強大で、そして凶悪であるかが、解かる。
その偏見のおかげで、主人公は苦しめられるのだが、どうして人間は総じてこんなに弱いのだろうか?
すぐに人の弱みに付け込み、人の足元を見て、流れに流されるだけしかできない。
強い人間はごくわずかだ。

本当に、そう伝わってくる。
この本を読んでいると、人間の醜さが伝わり、悲しい。

だからこそ読んでほしい。
酷く哀しく、辛い本だが、それゆえに主人公の未来が気になり、すぐに読破できてしまう本だ。
ぜひ多くの人が読んでほしい。

前を見据えて・・・ ★★★★★
1作目、2作目と涙をこぼしながら読みました。とても幼いデイヴに母親は自分と同じ境遇にさせてしまったのにそれを許してあげたレイヴの寛大さを感じました。

この本を読み終えてからわたしの中で少しだけ何かが変わったような気がします。今の世の中ではこのような幼児虐待がどんどん増えてきています。だからこそこのような本はとてもいいと思いました。一人でも多くこの本を知って、虐待の悲しさを知ってもらいたいです。

3冊のシリーズの中で一番共感できる1冊 ★★★★★
このシリーズの本を読んだ。
1冊目には幼児虐待のあり方に心を痛め、
2冊目には愛や、救い、理解の大切さを感じた。

この3冊目は、著者がついに独立し自分の人生の意味、これから、家族など自分のこと以外に目を向けはじめている時期のことが書かれている。今まで自分の歩んできた道に疑問をもち、強靭な精神力で完璧を目指す…幼少のころの「いい子にしなさい」という言葉がきっとトラウマとなっているに違いないと感じさせ、再度虐待がどう人の心を蝕むかを考えさせられる。

英語自体はあまり難しくなく、たぶん中級者であれば辞書を片手に読めると思うが、ストーリーがすばらしいので中級者以下でも案外読めてしまうかもしれない。

虐待の輪廻を断ち切るとき ★★★★☆
 第1作「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」には「生への執念と親を求める本能とのすさまじい葛藤」という感想をもちました。
 第2作「“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ」には「里子の苦悩と里親たちの愛情のぎりぎりの合体」とコメントしました。

 そして、第3作です。筆者は成人し、幼年期・少年期の体験の裏に潜む家族の秘密と格闘します。名前を持った自分を勝ち取り、新しい家族の歴史を作り出し、虐待の輪廻を断ち切ろうともがきます。その結末に心の平静を取り戻せました。