家を買ったらこうなった
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あとがきより
筆者は不動産業者が嫌いである。
なぜなら、不動産業者は、常に様々な理由を付けて買い煽り続けるからである。
本来、不動産市場の価格動向は、株式のそれと同じくらいの上下変動(ボラティリティ)があり、当然、明らかに割高な時もあるわけである。
そんな時であっても、不動産業者は様々な理由を付けて買い煽り続ける。この行為自体が人として許せないからだ。
また、不動産市場が割安=買い時であっても、物件の選択を間違えれば人生の大きな損失を被る。
この点についても、不動産業者は顧客の人生設計など考えず、自社が専属専任媒介している物件を押し付けようとする。その方が、手数料収入が大きいからだ。
従って、家を買おうとする人は、そういった言葉巧みな不動産業者のセールストークや、「アベノミクス」といったブームに踊らされないよう、知恵と時間と労力を投入しなければならない。
それが「家は一生一度の買い物」という言葉の持つ本当の意味であり、大学受験よりもはるかに沢山の時間と労力を投じなければならない事柄であると筆者は考えている。
本書を読んでいただいた人が、価値のある割安な不動産を購入することができ、30年後においても「この不動産を買ってよかった」と思っていただけたら、大変嬉しく思う。