薬剤師がコーチングの基礎を学ぶのに最適
★★★★☆
薬剤師かつプロのコーチである著者が、薬剤師が明日からコーチング的にコミュニケーションできるように書いた本。
そのためコーチングの基礎から事例集まで広く網羅してあり、入門書としては最適と感じた。
特に参考になったのは、薬剤師にコーチングが有用であると著者が思うにいたった背景、
具体的には患者意識の変化とそれに伴う薬剤師の役割変化についてまとめてある部分である。
個人的に好きなのは「4つのコーチング・スキル」すなわち「傾聴」「質問」「提案」「承認」のくだりで、
ここまで噛み砕いて説明している入門書はなかなかないと思う。
惜しむらくは事例が少ないことで、ここで★ひとつ引いて4つである。続編として『事例集』を期待したい。