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シナ人とは何か―内田良平の『支那観』を読む

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 展転社
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これは歴史ではない、現在に続く禍である。 ★★★★★
 シナは世界の禍根である。これは過去の話ではない。現在も、いや内田の生きた時代よりも深刻さを増している。本書の内容は他のレビューア諸氏の書いているとおりである。シナ人の特性である平気で嘘をつく、約束は守らない、騙す、恩を仇で返す、指導者層から被支配者に至るまで例外はない。日本は中国と国交を回復して以来、靖国から尖閣諸島、毒入り餃子、ディズニーランドのパッチ物までろくなことはない。さらにシナの禍が国境を越えた公害問題やアフリカにおける大虐殺を引き起こす状態にあることから、現在は内田良平の生きた時代以上にその深刻さを増している。自ら国家を運営できないにも関わらず、排外主義、愛国主義は1級である。しかもいまだに多くの日本人がシナへの慕情を抱き目を覚まそうとしない。日中友好の人士はチベット・ウイグル虐殺におけるシナの共犯者だ。日中友好の狗と言うにふさわしい。人間としての道義や情というものが完全に欠落しているのがシナ人であり、これに媚へつらうのが今日の我が国の政財界人、マスコミ、政治家、リベラル等である。この著書が多くの日本人に読まれ、シナの現実を理解するよう祈るばかりだ。この国(中華人民共和国)は駄目だ。日本は次の中国もしくはチベット・モンゴル・ウイグルと信頼関係を築くべきだ。泉下の内田もそう願っているだろう。
内田良平は中国人以上に中国人となり、日本人以上に日本人になった。 ★★★★☆
この本自体の書評としては文字通り、「内田良平の『支那観』を読む」事に尽き、この本でもそれについ
て現代の中国との対照を踏まえながら、多少の字句の難解さもありながら割とすらすらと読める物だと
思います。
そして一応本書にも支那観原文、現代訳し多少補足を踏まえた物両方あったが自分の教養の無さで原文
及びその背景を十二分に把握出来ていない事を恥じながら読ませて貰った率直な感想は、他のレビュアー
が述べる同様「同文同種」、「一衣帯水」なる中国像は現在過去に無く、未来も恐らく無いだろう事、
また内田氏の「活動家」としての高い能力、文字通り支那大陸を縦横無尽に駆け巡り、日支双方の政府
民間レベルで働きかけその展望を遺憾無く発揮していた事が書かれています。
また文中に何度も出てくる「読書社会」、「遊牧社会」、「普通社会」という分け方、支那社会の欧米
日それぞれとの多様な比較を踏まえた物、これは現在の中国を見る上でも有効な観察の一拠でしょう。
そういう意味では著者達が示す通り現在に通じる「支那観」でした。
また同時代の歴史を読む上でも北南支那の関係、日本の大陸政策、日本人の昔からの眼の無さ、内田氏
本人の奔放な活動とその志がここにあります。
ただ残念ながら本書でも仰ってますが、内田氏は活動家、啓蒙家であってその思想を明確に記す物は
無いようであくまでその行動や「意見書」という形での断片的な物から読み取るしか無いようです。
自分としては辛亥革命、満州事変を通して本懐とまで言えなくとも自分の理想を達成した内田氏が
その後支那大陸特に南側へ引き摺られるように拘泥せざるを得なくなった状況をどう見、それを良しと
したのか否か、またそこからの見通しはあったのか、何を胸に思い半ばで亡くなったかを知りたくなった
のでこの評価にさせて頂きました。
重ね重ねになりますがこの本は各々の支那観を養う上で決して損にならない名著になると思いますので
特に初学者にはお奨めです。また特に日清、日露戦争、辛亥革命以降の支那を見る上では内田良平ほど
の、あくまで日本のと付け加えますが、重要人物は居ないと思いますのでその理解の一端となるでしょう。
シナとは? ★★★★★
日本人は誤解していた。テレビの中国に関するドキュメンタリーや他の番組で、
中国4000年の歴史とか中国5000年歴史という様なコメントがされる。
同じ漢字が使われているし、日本は島国で万世一系で継続している。
中国も同じ民族が継続していると誤解していた。少なくとも後漢が滅びた時点で
、論語の世界や漢詩の世界の人々は、北方民族の侵入で入れ替わってしまったと言える。今日の中国人は別民族である。
閑話休題、私がかって韻を踏んで平仄を合わせ漢詩らしきものを創り、上海から働きにきていた中国人に見せた所、縦に読むのか横に読むのかと聞かれた。
中国は戦乱に次ぐ戦乱で塗炭の苦しみを嘗めた国民の性格も自ずと平和の内に過ごしてきた日本人と、違う形成がされた。
「中国は嘘をつく、約束を守らない、責任を負わない、謝罪しない、責任を他に転嫁する。」この事は毒ギョーザやチベット侵略の対応に見られることである。
日本にとって中国は大難である。これを小難とする知恵と方策を考え努力しなければならないと痛感した。
深い絶望から生まれた「支邦観」 ★★★★★
内田良平は「黒龍会」というマフィア的団体を結成してアジア侵略を図った右翼というイメージがあるが、これは多分に戦後占領軍により流布された宣伝によるものであろう。アジアへの西欧の侵略を防ぐため、支邦の覚醒を求めて辛亥革命に多大な支援を行った。当時、支邦に無償の支援を行った日本人は内田良平に限らず、宮崎滔天を始め多くの人々がいる。多分にロマンチックな動機からか。なお、「黒龍会」の黒龍とは、満洲とロシア国境を流れる黒龍江(アムール川)に由来するものである。

内田良平の凄いのは、支邦に対してロマンチックな思い入れからではなく、過去の歴史をも含めて現実を捉えたリアリストであることである。そしてこれは実際に辛亥革命の支援に関わって支邦と支邦人の実像を理解した上での深い絶望から生まれた「支邦観」である。

「支邦観」そのものの原文はそう長いものではない。明治44年(1911年)、辛亥革命により、清朝は滅亡した。「支邦観」は支邦の混迷が続く大正2年(1913年)に出版され、附録として時の首相、山本権兵衛への提言が付されている。
ここでは敢えて本書の内容には触れないが、リアリスト内田良平の「支邦観」は現在の中国と中国人を理解する上でも貴重な資料となるであろう。
よりリアルな「シナ論」 ★★★★★
素晴らしいタイトルだと思う。昔は、シナ人というと、戦前の中国人の事だと誤解していたが、最近、色々と本を読む中で、シナ人が正しく、「中国人」というプロパガンダ用語は、政治侵略用語であると学習し、理解出来た。
 昔は日本でも、これだけのリアリズムで、お隣の民族の実態を把握していた知恵者がいたのだと驚かされた。
中々ここまで、戦後お花畑教育を受けた日本人では、気付いて分かるようになるまで、相当の犠牲を払わなければ無理だろう。
 
 記述にやや専門的で難解なところもあったが、シナ人の本質が、これでかなり理解出来たように思う。
何としても外国人参政権という暴挙を止め、全国的に益々拡がるシナ進出企業の自滅行為に反対する理論武装を強化したいと思う。

 保守陣営の中でもこれだけ、シナ研究をズバリ言いきった書は中々ない保存版の名著であると思う。
が、これだけもシナの危険性を把握し知り尽くす著者が、ただ同じ保守陣営にいるからというだけで、素人の保守の庶民を裏切り巧妙に騙して、東アジア共同体推進に誘う御用学者のような西部邁の本を何故、推薦したりするのか?彼は台湾を裏切り、親中派保守陣営分断者だと知らないのかだけが、残念で不安に思っている。
 著者の本やメルマガは、本当に素晴らしく、優良なチャイナ・ウォッチングだと思っているだけに、シナの危険性を知る専門家として前線で言論闘争して欲しいと期待してやまない。それだけに、「保守」の名を語った御用学者の支持には慎重にして欲しいとファンとして願いたい。