明治から昭和初期にかけて活躍した物理学者、随筆家、俳人である寺田寅彦の随筆作品。初出は「文学」［1932（昭和7）年］。「寺田寅彦全集　第七巻」［岩波書店、1997（平成9）年］に収録。当時チューイングガムを噛む人が増えてきており、著者はそのことに違和感を感じている。その理由である、寺田虎彦が欧州やアメリカなどを旅したときの経験を綴っている。