僕が中高生であった頃には、教材として「村上春樹」を取り上げることは無かったと思う。 僕が「村上春樹」に夢中になったのは、成人する少し前のことである。中高生の時、こんな本に触れる機会があったら、僕の人生も、多少は変わっていたかも知れないと思うと、この教材を手にすることができる中高生は、うらやましいことだと思う。